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更新日:2021年08月17日
河川水質調査は、町内の5河川(美生川、芽室川、ピウカ川、ビバウシ川、シブサラビバウシ川)について水質調査を実施し、このうち芽室川と美生川については、環境基準という達成されることが望ましい基準が設定されています。
環境基準には、水素イオン濃度(pH)、生物化学的酸素要求量(BOD)、浮遊物質量(SS)、溶存酸素量(DO)、大腸菌群数の 5 項目があります。また、その程度について河川の水域により類型AA~Eの6段階に設定されており、美生川はもっとも厳しい類型AAに、芽室川は2番目に厳しい類型Aに指定されています。
美生川水域は、大腸菌群数以外の項目が河川環境基準(AA類型)を満たしていました。SSが今年度高値であったのは、8,9月の河川増水の影響があったことが考えられます。
大腸菌群数については、多くの地点で同基準値を超過しましたが水温が高いことによる大腸菌群の活動活発化が一因として考えられます。
芽室川水域は、大腸菌群数以外の項目が河川環境基準(A類型)を満たしていました。
SSは美生川同様に河川増水の影響があったと考えられます。大腸菌群数についても基準値を超過しました。
その他の河川においても大腸菌群数以外の項目が環境基準(A類型)を満足する結果でした。大腸菌群数が、環境基準値を超過することが多い状態が続いていましたが、減少傾向です。水系全体における糞便汚染影響に改善傾向はみられず、今後も注意が必要です。?
測定場所 | pH | BOD(mg/l) | SS(mg/l) | DO(mg/l) | 大腸菌群数 |
---|---|---|---|---|---|
美生橋 | 7.2 | 0.5 未満 | 12 | 12.2 | 150 |
新生橋 | 7.2 | 0.5 未満 | 18 | 12.1 | 100 |
中美生橋 | 7.3 | 0.5 未満 | 8 | 11.9 | 140 |
嵐山橋 | 7.3 | 0.5 未満 | 5 | 11.7 | 180 |
上美生橋 | 7.2 | 0.5 未満 | 2 | 12.0 | 70 |
西伏美橋 | 7.2 | 0.5 未満 | 2 | 12.2 | 40 |
環境基準 | 6.5~8.5 | 1 mg/l 以下 | 25 mg/l以下 | 7.5 mg/l 以上 | 50 以下 |
測定場所 | pH | BOD(mg/l) | SS(mg/l) | DO(mg/l) | 大腸菌群数 |
---|---|---|---|---|---|
毛根中島橋 | 7.4 | 0.7 | 20 | 12.2 | 1,100 |
渋山川合流 | 7.3 | 0.5 未満 | 8 | 11.9 | 300 |
西渋山川合流 | 7.4 | 0.5 未満 | 4 | 12.1 | 500 |
紅葉橋 | 7.4 | 0.5 未満 | 6 | 12.4 | 530 |
西芽室橋 | 7.3 | 0.5 未満 | 10 | 12.2 | 430 |
久山川 | 7.2 | 0.5 未満 | 14 | 12.0 | 530 |
測定場所 | pH | BOD(mg/l) | SS(mg/l) | DO(mg/l) | 大腸菌群数 |
---|---|---|---|---|---|
上芽室橋 | 7.3 | 0.5 未満 | 14 | 12.0 | 1,100 |
環境基準 | 6.5~8.5 | 2 mg/l 以下 | 25 mg/l 以下 | 7.5 mg/l 以上 | 1000 以下 |
汚染の原因は、上・中流域については、自然界に由来するものや家畜糞尿などの農業排水、下流域については市街地からの生活雑排水などが考えられますが、芽室川水域の一部でも、7月・10月に大腸菌群数が基準値を超過した地点があり、水質悪化がみられましたが有機物による汚濁影響と考えられます。
今後も、台風等による水害によりたい肥等の流出も考えられ、上・中流域については、農畜産のたい肥等の適正管理を図るよう啓発を継続したいと考えています。
※大腸菌群とは、鳥類やほ乳類の腸管内にいる大腸菌に類似した菌の総称であり、一部には病原性がありますが、そのほとんどは病原性がないものです。また、大腸菌群には土壌など自然界に由来するもの、あるいは人為的な排水に由来するものなど様々であり、多様な発生原因が考えられます。
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