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受理番号
179
受理日
令和5年10月17日
分野
産業観光[観光]
発信者
30代男性
内容
【新嵐山スカイパークの休業・及び今後の運営に関して】
初めてお便り致します。私は2年前に転勤で芽室町に引っ越してきましたが、新嵐山スカイパークにはイベント参加やキャンプ場利用を通して大きな魅力と愛着を感じています。また、私は全国展開の観光関連企業に勤めており、仕事柄の趣味で全国各地によく旅行にも行きますが、その目線でも新嵐山スカイパークのような魅力的な空間が町にあることは、芽室町というブランドにとっても大きな財産であると感じています。私が感じている新嵐山スカイパークの魅力は大きく以下4点ですが、この4点を併せ持っている空間はそうそう無いと考えており、道外人目線でも観光業目線でも芽室町にとって貴重な資源だと感じています。
①山頂からのザ・北海道(十勝)なパッチワークの眺望
②牛の放牧や周辺の畑が間近な北海道らしい牧歌的な空間
③夏はキャンプ・BBQ、冬はウィンタースポーツと北海道らしいアウトドアアクティビティを堪能できる
④交通アクセスが良く民間イベントなども開催され、市民の憩いの場になっている。(イベント時やキャンプ利用で多くの家族連れが来ており、活気を感じる。)
この度の新嵐山スカイパークの休業という決定は、地域魅力の減退とそれに伴う町の衰退のようなネガティブな未来を想起させ、芽室町というブランドを傷つけるものだと感じています。また、すまいる10月号を拝読し「新嵐山から町民の心が離れている」という議員さんのご意見を読みましたが、本当にそうなのでしょうか?この度の決定が議会の多数決の結果に伴うのものとは承知しておりますが、芽室町の未来を担う子育て世代をはじめとした若年世代の声がどれくらい反映されているのか、正直疑問に感じます。(若年世代はそもそも母数が少ないという構造上の問題もあります)
もちろん、運営に問題があることは事実だと思うので、そこは当然改善すべきだと思います。(例えば、箱モノとしての宿泊施設は本当に必要か?その施設管理運営費・人件費がコストの主要部分だと推察しており、宿泊部門はキャンプ施設特化など事業フィールドを絞ることは必須だとは感じます)
新嵐山スカイパークの本質的な価値は何かに焦点を当て、余分な要素は削ぎ落して経営体質を筋肉質にする必要は当然あるとは思いますが、未来図が見えない休業は上述の理由により反対です。
願わくば休業の撤回を、それが難しければせめて“休業は新嵐山スカイパークを未来に向けて持続可能な空間として再構築するためのものである”という、前向きなメッセージを発信していただきたいです。
回答日
令和5年10月24日
回答者
魅力創造課(新嵐山再生担当)
内容
この度は、皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことに対し、お詫び申し上げます。
指定管理者として新嵐山スカイパークを運営する第三セクター「めむろ新嵐山株式会社」は、令和2年度から4年度までのコロナ禍の影響に伴う売上減少が要因で資金繰りがひっ迫し、債務超過に陥りました。そのため、令和6年3月末に会社清算を目指し、過年度分の委託料と売上実績のかい離分を支援金として補助するため、9月21日の町議会において補正予算案として提案しましたが否決となったことから、運営するめむろ新嵐山株式会社は10月10日を以て事業停止となり、これを受けて町ではスキー場を含めた今シーズンの営業を休止することとなりました。
これまでの新嵐山改革では、新嵐山は芽室町が誇る、(町民に限らず)誰からも愛される”憩いの場”を目指しながら進めてきました。今回「私は全国展開の観光関連企業に勤めており、全国各地によく旅行にも行きますが、その目線でも新嵐山スカイパークのような魅力的な空間が町にあることは、芽室町というブランドにとっても大きな財産であると感じています」という意見を頂きましたが、新嵐山改革を進めるために策定した新嵐山活用計画では「この町にしかない地域価値(景観・食・人)が体感できる新嵐山スカイパーク」というビジョンを掲げ、町内外問わず多くの方にお越しいただきながら、この町の魅力を体感していただく取り組みを進めており、これまでの取り組みの中でそのように思って頂けたことをうれしく思います。
今回の休業決定は、新嵐山の魅力や資源を無くそうと決めたわけではありません。ただし、ご意見にありますように「休業=ネガティブな未来、芽室町というブランドに傷をつける」というのは仰るとおりであり、今後においては、未来を見据えながら再構築するため、町民をはじめとした多くの皆様と意見交換や協議の場を設けながら、新嵐山の在り方について検討してまいります。
芽室町役場 政策推進課
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